アユの友釣り

あゆを釣る方法や特徴・地方名/アイ、アイノウオ、アイノイオ、アユゴ、アイナゴ、エノヨ、ヒウオなど
・分布/北海道西部以南
・釣り場/河川の中流・上流



1.特徴
アユの体色は天然ものと放流ものでは異なり、生息している河川や放流された河川の環境によっても若干異なるが一般的には体色は背部がオリーブがかった緑暗色で腹部が銀白色をしている。胸ビレ後方に楕円形はんもんの黄色い斑紋があり、腹ビレ、尻ビレなども黄色い。

また石に付着している藻類(コケ)を削り取って食べるため唇に十数列に並んだ上櫛状の歯がある。仔稚魚期の海は沿岸域に生息しプランクトンを捕食しながら大きくなる。

春になり河川の水温が上がり始めると群れで河川を遡上する(この時のアユを上りアユという)。夏にエサ場となる藻類(コケ)が付着している石に縄張りをつくって生息し、急成長をする(この時のアユを若アユという)。

秋になると縄張りを離れ、産卵できる場所になる流れが緩やかで浅い砂礫底に産卵して死ぬといわれるが越年する大型のアユもいる(これを越年アユ、トマリアユ、プルセなどという)。

卵は約2週間でふ化し、魚は海に下る。アユ釣りには解禁日があり、6月から7月(地域によって異なる)の解禁日には河川にずらっと竿が並ぶほどファンは多いが、それは釣りの技術力が釣果に大きく影響するほど奥が深いことと、香魚といわれるほど美味であることからと考えられる。調理は塩焼き、煮つけ、揚げもの、天ぷら、アユ飯、背ごしや新鮮なアユの腹わたを塩漬けにしたうるかなど数多くある。

2.釣り方
アユの釣り方は友釣り、毛バリの流し釣り、ドブ釣り、コロガシ釣りなどがあるが縄張り意識が強く、縄張りに入ってきたアユに体当りする習性をいかした友釣りが有名である。

友釣りとはおとりアユに鼻カンを通し、掛けバリを付けアユのいそうな石周り「アユは石を釣れといわれる」におとりアユを長竿で誘導する。縄張りを守ろうとするアユはおとりアユに体当りをして掛けバリに掛かってしまうのである。

掛かったら一気に抜き上げ玉網に入れる。この釣りはおとりアユの元気のよさがポイントなので釣れたアユを取り換えるとよい。また、ポイントのみきわめ、おとりアユの誘導が大切である。

毛バリの流し釣りはアユ専門の毛バリに玉ウキを付け流れに合わせて釣る方法で表層を攻める場合とガン玉を付けて底層を攻める場合がある。あまり技術を必要としないので初心者でもできる。

ドブ釣りはドブ釣り専用のオモリに毛バリを付けて釣る方法。この釣りは淵などの深場を攻めるのに適している。コロガシ釣りは数多くの掛けバリ仕掛けを玉通しオモリをころがすようにして底層にいるアユを引っ掛ける釣り方。毛バリの流し釣り、ドブ釣り、コロガシ釣りは河川によって禁止されているので必ず漁協に確認をしたい。


中流域ではアユ釣りもできます。アユの友釣りといわれるものですね。
中流域の川に来ると「種アユ」という看板をよく見かけますけれど、種アユってなんのことだかわかりますか?友釣りをするための、おとりになるアユのことを種アユというんですね。

その前に種アユを買うのではなく、種アユをとるにはどうしたらいいか、それも教えちゃいましょう。コロっていうんですけど、ころがしの「ころ」ですね。これは禁止されているところもありますから、気をつけてください。

水中眼鏡を使って川の中をのぞいてみると、アユが泳いでいるのが見えます。そこに短いサオを出してやるんです。ハリスには針がいくつもついています。トリプルフックっていうやつです。先にはオモリもついています。

アユは岩ののりをこすりとって食べているので、だいたい来る場所が決まっているんです。
テリトリーが決まっているから泳ぐ場所も決まっています。そこにさきほどの仕掛けを漂わせておく。針の上にきたらサオをピュッと立てるとアユがひっかかるわけです。こうやって最初の一匹、種アユをとるわけです。

種アユはおなかに針をかけると弱ってしまうから、背中に針をかけたやつを「フネ」に入れておきます。フネというのは種アユを運ぶのに使う魚籠です。

そのフネに種アユを入れて腰にひもをつけて、川の中をアユのいるところまでひっぱります。フネの中には生きた種アユを普通2~3匹入れていきます。そしてアユのテリトリーの近くまで運んで、網の中で種アユに「ハナカン」をつけて、放すんです。

ハナカンというのは種アユにつける仕掛けのことです。アユの鼻にピアスをする感じでつけるんです。このハナカンから、針が出ているわけ。三本針です。種アユと針が離れてしまうといけないんで逆さ針で背中や腹にかけておきます。そして種アユを放してやって流れのほうへ向かわせます。他人のテリトリーの中に泳がすわけです。

そうするとほかのアユが「このやろう。みょうなやつが来やがった」というわけで体当たりしてくるんです。テリトリーに入ったとたんにドーンと体当たりに来て、すれちがいざまに針がかかる。それがアユの友釣りです。

アユというのはテリトリーがあって、そのテリトリーの中にわざと種アユを泳がせて釣るわけです。これはてきめんで、アユはどんどん体当たりしてきます。これだけのセッティングができれば、シーズンになれば釣れます。

ただ、アユの釣りというのは、生きた魚を使うのですごくむずかしい。こっち来いとこっちにひっぱると向こうに行くんですよ。

それで、基本的には自分が岸に立って、流れのきついほうに種アユを出したいわけです。糸と仕掛けをひっぱって自分から行ってもらいたい。ところが「やめて」とひっぱられてる種アユには闘争心が見られない。そうするとアユもぶつかってこないんです。

元気なやつというのは、岸の方へ向けて抵抗をあててやると、逆に深いところに行こうとするわけです。こっちに呼ぶときは、向こうに出そうとするとかね。逆の逆をしたりしてコントロールします。

他人のテリトリーに入ると攻撃されるのがわかっているので、いやがって暴れるのもいます。友釣りというのは、そういうふうに生きた魚をコントロールするのがおもしろさでしょう。中流では川が大いので長いサオがいるんです。そういうサオは20万円とか30万円もする。

長いけれども軽いサオが毎年のように開発されています。アユがガツンとかかったら、ビューンと上げるんです。飛んでくる魚を空中で網で受け止める。これはすごいです。種アユともう1匹のアユがひっかかったまま飛んでくる。ぐずぐずしていると2匹分の抵抗があるから、糸が切れる可能性があるし、逃げる確立も高いから、一気に抜き上げてしまうのがコツです。
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