1.カワハギ


・地方名/ハゲ、ゲンバ、バクチウチ、ツノコ、ホンカワ、ホンハゲ、ギハギ、メンボウ、モチハゲ、スブタなど
・分布/北海道以南
・釣り場/沖、防波堤磯

『釣り人泣かせ』の異名をもつカワハギは、エサとりの名人です。
オチョボロでエサをついばむように食うので、アタリかつかみにくく、しかもそのスピートが早いので、知らないうちにエサをとられてしまうのです。そのずるさと巧妙さに挑戦して釣るところに格別のおもしさかあり、沖釣りの人気魚です。

同類にウマヅラハギがいます。その名のとおり馬づらで、これもエサとりの名人です。カワハギ、ウマヅラハギとも、ものに対して異常な興味を示し、旺盛です。その習性を利用して、船釣りでは集魚板というヒラヒラするものを使います。

特徴
吻が小さく、両アゴの歯が板状になっており、それで巧みにエサを取るので、エサ取り名人として釣り人を夢中にさせる力ワハギの体形は菱形で著しく側扁し、平たく微少な鱗があり、ヤスリのような皮に覆はわれている。この皮を剥いで調理するためカワハギの名がついた。

眼の後方に鰊条の第1背ビレ(ヅノ)があり、雄は第2階背ビレの第2、3軟条が糸状に長く伸びている。背ビレ、尾ビレを使用してエサの停止している場所でまるでヘリコプターのようにホバーリング(停滞飛行)をしてエサを食べるのでアタリを感じることなくエサを取られてしまう。

水深100m以浅の岩礁帯や砂地に群れで生息しており、砂の中のゴカイ類、貝類、エビなどを口から水を吹きだして探し出して捕食する。

若魚は防波堤や内湾などの藻場などにも生息している。全長は最大で30cm前後になる。近縁種ではウマヅラハギがよく知られている。本種は名のごとくウマの様に顔が長く、体形も長楕円形で体高も低い。

体色の多くは灰青色で尾ビレや他のヒレが青緑色をしている。カワハギよりも深場に生息している。カワハギ、ウマズラハギとも淡いピンクがかった白身で、新鮮なものは弾力があり、淡白で美味しい。煮つけ、鍋種刺し身として人気があるが、冬のキモパンになったキモを使用したキモ合えは最高。

習性
潮が澄んでいるほうが食いがよく、潮濁りはあまりよく釣れない。水温が高い時期には、成魚もわりに岸近くに寄ってくる。
寒くなるにつれて沖合いへ移っていくので、夏、岸近くに寄ったときがチャンス。

2.釣り方
防波堤などからの投げ釣りでも釣れるが主に船釣りになる。仕掛けは2~3本バリの胴突き仕掛けで、エサはアサリを使用する。アサリは新鮮なものが食いがよいのでベテラン勢は出航前にアサリ剥きをせっせとしている姿をよく見かける。アサリは小さくまとめてハリづけするとよい。

また、カワハギは好奇心が強く、その習性をうまく使用したのがさまざまなカワハギ用集寄である。釣り方はタタキ釣りとタルマセ釣りが主流になっているが、竿を上下させて誘う誘い釣りもある。タタキ釣りは竿を激しく上下させてオモリで海底を小突いてカワハギを寄せて釣る方法。

タルマセ釣りは名のごとくミチイトをたるませ、仕掛けが海底に横たわっているようにしてエサが食べやすいようにして釣る方法。エサ取り名人なので穂先をよく見て、変化がちょっとでもあったら聞きアワセたい。

カワハギ釣りの竿と仕掛け
アタリがわかりにくい魚には、なんといっても先調子の竿が必要です。とくに穂先の部分がものをいいます。

カワハギ釣りには3mぐらいのヘチ釣りに使う竿を兼用するとよいでしょう。
リールは、スピニングより小型の両軸受タイプが向いています。
仕掛けは、堤防釣りにはめずらしい胴突き仕掛けを用います。ハリ数は2本が適当で、接続金具は枝バリのときは使いません。

ハリスの長さは、長いほどアタリがとりにくくなります。太さはさほど気にすることはありません。
好奇心旺盛なカワハギには、ハリスにビーズ玉のもよいでしょう。潮が澄んでいるときは不要ですが、多少濁りがあるときは効果的です。

カワハギ調理方法
カワハギの味に魅せられて、専門にねらうファンもたくさんいるはずです。絶品といっても過言ではありません。うす造りにするとフグも顔負けの味です。

きも
なかでも肝は珍重され、肝をわさびじょう油でといて、刺し身につけるとひじょうにおいしいものです。

なべ
寒い季節なら鍋料理がよいのですが、釣期が夏なので、刺し身の他は煮魚が身ばなれもよく喜ばれます。
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