1.ストラクチャーの攻撃パターン全公開
リリーパッド
バスやトチカガミ、ヒシモなどの集まったいわゆるリリーパッドは、強い太陽光を嫌うバスが着いている可能性が高い夏場のポイントだ。浮いた葉の切れ目にフロッグタイプのウイードレスプラグをキャストしてみてほしい。エッジ部分にスピナーベイトを通したり、切れ目やスポットにラバージグやテキサスリグを落とし込んでやる

ウイード
条件によってはバスがウイードの上に出ていることもあるが、たいていは、沖側のエッジにいたり、ウイードの中のポケットなどにいる。そのため、パイブレシーョンにしろスピナーベイトにしろ必ずエッジ部分を通過させることが大切。これで反応がなければ、ソフトルアーで藻面をトレースしたり、沖側のエッジ部分やウイードの中やすぐ近くに点在する岩などのストラクチャーにピンポイントでフォーリングさせる。もちろん、夏の朝、夕のトップウォータープラグの釣りもおもしろい

アシ原
アシ原はできるだけタイトに攻めたいので、ウイードレス効果の高いスピナーベイトが使いやすい。アシの根元にコンタクトさせながら引き、リトリーブのスピードにも変化をつけてみる。アシの切れ目やポケットなどはもちろん、アシが倒れているなどといった、ちょっとした変化があったら、ラバージグやテキサスリグを落とし込んでいく

倒木
岸から倒れ込んでいる倒木は、誰の目にもよさそうなポイントに見えるため、たいていは攻め尽くされている。とはいえ、小型のバスなら残っているので、一応はチェックを入れておいたほうがいいだろう。水中に没した倒木や切り株などのストラクチャーのほうがバスがスレていない可能性が高い。倒木なら両サイドをスピナーベイトで少しスローに引いたり、スプリットショットリグでなぞったりする

立ち木
切り立った崖に沿って残る立ち木にはサスペンドしているバスが多い。そこで、トップウォータプラグやミノーで立ち木スレスレを通す。また、スピナーベイトでタイトに攻めたり、テキサスリグを落とし込み、枝に引っかけてシェイキングといった方法で誘ってみるのもよい。やる気のあるバスがいれば、これでバイトがあるだろう。もしだめなら、底狙いへとチェンジ。ラバージグをタイトに落とし込んでやる。根元の根がむき出しになって広がっていたり、他の木や岩が根元に引っかかっていたりという状況なら期待がもてる。ラバージグを落とし込んだ感触でボトムになんの変化もないと見極めがついたら、立ち木から少し離れたストラクチャーへと狙いを変えるのも手だ

岩盤
岩盤は、ただ真っ直ぐ切り立っているだけではバスのいい着き場にはならない。亀裂や段々など水中になんらかの変化がある場所を探す。水面上の地形から判断できたよい場合は、まずは崖すれすれにフリーフォールでラバージグを落とし込んでいき、地形の変化をチェックする。そのままボトムまで落下し、しかもボトムまで変化がない場合は見切りをつける。途中でラバージグがのっかる棚があるようなら期待できる。そこからさらに落とし込んでボトムまでチェックしたあとで、ジグヘッドに換えて探ってみる。もし急な力ケアガリの連続になっているようなら、メタルジグやラバージグでパーチ力ルジギングを試してみるし、カケアガりの途中になんらかのストラクチャーが見つかったらそこを集中的に攻めてみる

溶岩帯
溶岩帯のシャローは水温が上がりやすく、バスがスポーニングを控えた春先や、場所によっては冬場でも食い気のあるバスがやってくる。こういった条件の日ならトップウォーターで手返しよく広範囲を探りたい。バイトまでいたらなくてもなんらかの反応があったら、すかさずスプリットショットリグでスローに攻めてみる

ゴロタ石
岩だらけのポイントは水の流れに変化ができるし、バスが身を隠すにも都合がいい。ただし、近くにワンドを控えているとか、沖に急なカケアガりがあるなど、なんらかの変化のある場所がいい。バイブレーションやスピナーベイトで広範囲を探ったあと、とくに大きめの岩やウイードの境目などをスプリットショットでトレースする

島まわり
とくに目立ったストラクチャーがなく、シャローが広がっているような島でも、水流に変化が起きているため、ベイトフィッシュが集まりやすい。そのベイトフィッシュがどのタナを回遊しているかを知ることが重要になる。そこでまず、岸から距離をおいて(力ケアガリの沖まで)岸と平行にボートを流しながら、斜めにバイブーションやスピナーベイトを引いてくる。力ケアガリが比較的急で水深があるようならクランクベイトのほうがいいだろう。これで、テンポよく次から次へとチェックしていき、その反応で、バスがベイトフィッシュを追っているのがシャローなのか、カケアガリにからんでいるのかがわかる。そこでそのタナをサスペンドミノーや小魚を意識したソフトルアーで重点的に探っていく


岬の先端がなだらかに落ち込んで馬の背を形成し、そこから急に深場に落ち込んでいる岬には大量のバスがストックされている。活性の高いバスは岸際まで出ているので、まずは岬のサイド、次に先端部分をいずれも岸ぎりぎりからトップウォーターやミノーで丹念に攻め、これで反応がなければ、ラバージグやテキサスリグを落とし込んで、先端から深場までボトムを探っていく

シャロー
ワンドのシャローフラットエリアは水温が上がりやすく、スポーニングを控えたバスが集まってくるし、沖にディーブがある場合には、冬場でも水温の高い日には活性の高いバスがやってくる。まずはバイブレーションやスピナーベイトで広範囲をテンポよくチェック。反応が広ければフラットと力ケアガリの接点を探ったり、ワンドの入口にゴロタ石のエリアがあれば、ソフトルアーを落とし込んでみる

カケアガリ
岬の先端周辺は、地上の地形を見ればだいたいどの程度のカケアガリになっているか予想できる。ただし急なカケアガリがそのまま底まで続いているようではバスがいる可能性は低い。途中にフラットな部分やストラクチャーがほしい。そこで、地形のチェックを兼ねてまずはラバージグやテキサスリグを落とし込んでみる。カケアガリが急な場合はボトムをキープするのが難しいので、岸と平行にキャストしてボトムをトレースし、2投目で少し沖目を岸と平行にトレースというようにすればボトムをキーブできる。中級者以上なら、岸に向かってキャストしカケアガリをなぞりながら深場まで探っていくという方法もできるだろう

流れ込み
流れ込み周辺にはサンドバーや、溝などが形成されている。
サンドバーとゴロタ石、えぐれと沖の力ケアガリの接点など、周辺との境目にできた変化を中心に攻める。濁り水が入り込んでいる場合は、濁り水と澄んだ水との境界も狙い目だ。ベイトフィッシュが泳いでいるのが肉眼で確認できるようなトップウォーターやフローテイングミノー、ワームなど、ベイトフィッシュのサイズに近いものを流しては止め流しては止めるといった具合に、渓流でやるようなルアー操作を試してみよう。
ボトム狙いなら、ヘビーキャロライナリグが、広範囲を探りやすい

護岸
護岸には、いきなり垂直に落ち込んでいるものや階段状になったもの、スロープがなだらかに落ち込んでいくものなどがある。いずれの場合も、広範囲を手返しよく探れるルアーを選択するが、捨て石やハンプなどを探してポイントを絞り込むためにも、ボトムを探れるルアーを選択したほうがいい。
垂直式の場合、人がいない時間帯なら、静かにアプローチしてヘチに丹念にワームを落とし込むのも有効。階段式なら、ボトムに落ち込む最後の段をトレースしてみる

消波ブロック
ベイトフィッシュが集まり、バスが身を隠す絶好のストラクチヤー。近くにスポーニングエリアを控えているようなら、ブリスポーニングとアフタースポーニングにはかなりのバスが入り込んでくるはず。だが、フィッシングプレッシャーもそうとう高いが、新しいバスが入り込んできたととろにタイミングよく当たれば、テトラの際を通すトップウォーターやスピナーベイトに一発で食ってくる。タフってきたら、テトラの隙間にラバージグやテキサスリグなどの落とし込みでしらみつぶしにチェックしていく

橋脚
湖の橋は、パックウォーターの他、メインレイクの中でも狭まった地形の場所に作れるため、水通しがよくべイトフィッシュが集まりやすいという特徴がある。攻め方は、橋脚の先にプラグをキャストして、表層から底層付近まで各タナを探っていくのが基本。また、脚の根元がコンクリートブロックの台になっているような場合は、そこにもラバージグやソフトルアーを落とし込んでみる


2.バス釣りに関するQ&A
クリアなリザーパーでチャター系やスイムジグを使いますか?
クリアなリザーパーでチャター系は大アリです。特に風が吹いたり、雨などで濁りが入った時は大チャンス。デカいのが食うのは、季節的にプリスポーン時が一番確率高しです。基本的に、風が当たる岩盤、ブッシュなどの際を高速で通します。

ジャックハンマー1/2オンスを高速で巻きます。ジャックハンマーはやたらとチドらず、真っすぐ思い通りのコースを引けるので、カバー際などを通しやすい。チドらせたい時にはハンドルをグリグリッと速く巻くか、ロッドでジャーキングをしてみてください。

また水がクリアであるほど、見切らせないよう高速引きが有効になります。3/8オンスより速く同じレンジを引ける1/2オンスを中心に使っています。トレーラーはツインテールリンガー4.7インチかヘッドシェイカー4インチを愛用。

閉じスピードで巻いた時深く巻けるのがツインテで、こちらのほうが不規則に飛ばしやすい。一方ヘッドシェイカーは少々の遠巻きにも安定しており、同じスピードならツインテより浅いレンジをキープします。

また、3/4オンスや1.2オンスなどのヘビーウエイトのジャックハンマーは、ディープのスローローリングやリフト&フォール、ボトムバンプおよび超遠巻きが効き、どクリアのリザーバーでものスゴい可能性を秘めています。

スイムジグは菊元的にここ数年で、最近はクリアなリザーパーで最も多用する巻き物になっています。使用ジグはグラスリッパーの3/8オンスか1/2オンス。重さは引きたいレンジとスピードで選びます。トレーラーはヘッドシェイカーの5インチです。

スイムジグはクランクやスピナーベイ卜、あるいはチャター系より波動が弱くナチュラルなので、クリアレイクに向いています。春先から、パックウォーターでは産卵前の特にデカい個体に効く確率が高いです。ブレイクなどではリトリーブスピードを変えることで引くレンジを調整します。

グラスリッパーにはしっかり固定できるので、スキッピングなどでもズレることが極めて少なく、ヘッドシェイカーのノーシンカーリグやウェイテッドフックリグよりも効率の良い攻めが可能となります。また、閉じレンジならジグは設定ウエイトが重いので速く巻けます。また根がかりも少ないので、次々と現れるカバーを流しながら巻いて攻めるには最適なコンビネーションです。

基本的にレンジは、ルアーが見えるくらいの層を巻きます。 岩盤沿いなどでは凹みやえぐれを意識してトレースします。クリアであればあるほど地形を利用して、魚からブラインドとなる方向からルアーをプレゼンテーションします。また魚が深いのであればボトムを取ってからのスローローリングなども効果的です。スイムジクは水面直下から8メートルくらいのレンジまでを狙います。

使い方は、ほぼ一定速度でのただ巻き。バイトは「ココッ!」と前アタリがあることも多いですが、その時点ではアワせず、クーッと竿先が入ってから大きく強くアワせます。また、スイムジグがボー卜際に来た時もバイトチャンス。ジグの軌道が水面を向いた時に、パスが「追い詰めた」と思うのでしょう。なので、最後まで気を抜かずに集中して巻いてください。


陸っぱりサイトのキモを教えてください
サイトフィッシンクは、パスが見える範囲にいるならば、ポートよりも陸っぱりのほうが釣りやすいです。ボー卜の存在感やエレキなどの音がなく、パスの警戒心が薄まるからです。

サイトで最も簡単に釣るには、パスに見つけられる前にパスを見つけること。できるなら橋の上など足場の高い場所から、パスを観察することをオススメします。パスの有無や付いている場所、通るコース、行動パターンなどを把握し、岸からアプローチします。止まるカバーやフィーディングする場所などに確信が持てれば、釣れる確率はかなり上がります。

釣りやすいのは岸沿いのカバーに頭を隠しているようなパス。 こちらに気付いていない状態なので、できればルアーをバンクに一旦乗せてからソフトに着水させることで警戒されず、比較的簡単に口を使わせることができます。

間違えてもパスにルアーを直撃させないでください。パスが気付く距離感にルアーを落とすことが大切です。この距離感はルアーによって変化します。ビッグベイトなら離れていても発見しますし、スモラパなら間近でないと気付かれません。

いずれにしても、ルアーはあからさまに見せず、パス自らが「見つけた」と思わせることが大切です。岸沿いを泳ぐパスを見つけたら、進行方向にある岩陰や木などにルアーを隠し、パスがきたら「ピッ!」とカバーの外に出し、発見させて下さい。隠すような場所がない時はボトムに着けて放置もいいです。

また、パスにこちらの存在を発見されても、「待つ」ことで、そこがパスにとっていい場所。エサがいる場所、捕食をする場所なら、パスは戻って来ます。ボートではボー卜自体がパスの進路を塞いだり、警戒されて戻って来ないこともあります。

しかし陸っぱりなら、岩陰に身を隠したり、壁に沿って立って存在を消したりして静かに待っていると、再びパスが戻ることが多いです。さらに、そのパスがベイトの群れに付いていれば、釣るチャンスはかなり上がります。 また、スモラパやネコリグなどの沈む釣りでは、ラインの存在や糸鳴りを嫌がって避けたり、Uターンすることがあります。

その場合は先に観察しておいてパスが通る前にキャストし、キャストしたルアーが空中を飛んだことや、着水音がしたことをパスが忘れるくらい待ちます。さらにラインも存在を消すためにボトムに這わせて放置します。ルアーは先述の通り、何かに隠しておくのが理想です。

それでもパスが嫌がる反応をするなら、枝などを利用したチョウチンが有効です。ギスモなどのムシルアーを空中で上下させ、たまに水面に落としてぴちょぴちょするのが効くこともあります。これも、ラインをパスに見せないサイトのメリットです。

流水域ではトップウォーターのウェイクマジックを上流から流すのも効果的です。下流からではルアーのみならずラインもパスの視野に入りますが、上流からならルアー先行で流せてラインに気付かれにくいです。

また、流れが弱く浅い瀬などのフィーディングスポットにルアーが差しかかったら、ラインコントロールでステイさせます。 そうすると・・・それまでライトリグなどでは逃げたり無反応だったパスが、おもむろに水面でルアーを吸い込むことが多々あります。 サイトではこのようにラインステルス作戦が有効です。ボトムにラインを這わせる。チョウチン。ルアー先行のドリフト。 この3つを意議してください


上達のためには数かサイズ、どちらを狙うべき
これからあなたが上手くなろうとするなら、サイズにこだわらずとにかく数を釣ることをお薦めします。パス釣りを始めたら、まずは最初の1尾を釣ること。そして、次は数を釣ることです。

釣るためにはパスがその時に食う場所を探さなければなりません。そして、狙ったスポットにちゃんとルアーをキャストできることが基本になります。サイズを狙うのはそれからです。

小さくてもまず数を釣ることでアタリを多く経験できます。釣るほどに今までアタリと感じていなかったのが実はアタリだったことも分かるようになります。パス釣りには様々なルアーやリグが存在し、アタリを出すための竿さばき、糸さばきがそれぞれ異なります。ルアーやリグの種類、タックルの強弱でアワセのやり方も異なります。

例えば、細いラインを合わせたスピニングタックルで扱うマスパリのライトリクでの釣りと、カバーの奥に撃ち込むジグ、テキサスの釣りではアワセの強さがまるで異なってきます。

いろいろなルアー、リグ、タックルでたくさん釣って経験していくことで、キャスト~ルアー操作~バイト~フッキング~ランディングの動作がだんだん上手くなってきます。とにかく釣ることで、動作が上手くなり、デカいのが混じるようになります。

例えばサイトフィッシングでも基本ができていないとデカパスはおろか小パスさえ釣ることができません。見つけること、ルアーセレクト、プレゼンテーション、それらの基本は、サイズの大小にかかわらずパスを釣ることで構築されていきます。

そんな場所はほぼ日本にはないけれど、魚が釣れるパラダイスで毎日釣りをすることが、現実的ではないけれど理想です。 それは間違いなく基本的動作の上達に繋がります。今からパス釣りを始める方は、昔の時代より明らかに不利です。比べてパスがたくさん釣れる場所が減ったからです。

今から当時のような入れ食いやパラダイスを求めるのは現実的ではありません。 だからこそ、わずかなバイトも逃さないため、少しでも多くの経験とスキルを身に着けてほしいと思います。将来、全身が震えるような感動を味あわせてくれる、貴重なデカパスに巡り合うために。
この記事を見た人は、合わせてこんな記事も読んでいます!
ナチュラム