道糸とハリスの違いを使い分けて釣る

1.ハリの種類もこんなに一杯


大手ハリメーカーのカタログには、各釣りジャンルに分けて膨大な種類のハリが並んでいます。ハリの型は、魚種に特定した専用バリから、ある程度共通して使える万能バリまでそろっていますが、この中からどのハリを選んだらいいのだろうと悩んでしまうのが、ビギナーファンの本音だと思います。

これだけハリの種類が細かく分類されているのは、世界広しといえども日本だけ。ジャパニーズ・フィッシャーの研究心と好奇心の賜物なのです。
しかし、これら膨大な種額のハリの原形となっているのはほんの数種類で、その代表格が袖バリです。

昔から川や海の小物釣りの万能バリとして親しまれている袖バリには、改良発展型の新バリが数えきれないほど市販されています。

ハリの大きさは普通、小型サイズから1号、2号~10号、11号~20号~、という号数表示です。カタログや釣具店で一度、いろいろなハリを見比べてみてください。ハリ軸やハリ先の長短、ブトコロの曲線、また、ハリ先がストレートなもの、ヒネリが入ったもの、内側を向いたものなど、それぞれ特徴を持っていると思います。このような積み重ねによって、ハリに対する知識が高まるはずです。


道糸とハリスの違いを使い分けて釣る
防波堤釣りの仕掛けをみると、 リールに巻かれている道糸にはナイロン製のイトを使い、道糸の先端に連結具でつながれているハリスには、ナイロン製かフロロカーボン製のイトが使われているのが一般的である。

また、最近は遠投する際の道糸に、新素材と呼ばれるポリエチレン製のイトを使うことも多い。

道糸は1日に何度も巻き込んだり伸ばしたりするので、それなりの強度と柔軟性が必要だが、アタリを敏感に感じ取るためには、あまり伸び縮みの許容が大きいイトは望ましくない。一方、ハリスは水中で障害物にぶつかったり、魚にかじられたりと消耗が激しいので、耐久性や強さが重要になる。使われ方の特徴にあったイトを求めた結果が、素材の違いに現れたのである。

現在の主剤3素材
ナイロン素材のイトは、魚の突然の引きにも耐えられるしなやかさ、何千回もの巻き上げに耐えられる強さをあわせもつ。テフロン樹脂でコーティングした製品が多いのは、太陽光線に弱い、酸化しやすく、吸水性があるため劣化が早いという、釣り糸としてのナイロンの弱点を補うためである。

フロロカーボンはナイロンとは逆の性質をもち、硬質で比重が大きく水中に沈みやすい性質を、ハリスに生かしている。
防波堤では投げ釣りの道糸によく使われる

ポリエチレンは、伸びがないため、沖の小さなアタリも逃さない。太陽光線に強く、劣化も少ないスーパーラインだが、欠点は糸絡みが多く、初心者には少し扱いにくいこと。
中通しザオを使うなどして対処したい。ウキ釣りで使えるのはベテランクラスである。


性質に特徴のあるイト
ナイロン製の道糸には水に浮くフローティングタイプ(上層のサヨリなどをねらったり障害物を避ける時に)と、シンキングタイプ(深場ねらいや強風時に)があり、用途にあわせて選ぶことができる。フローティングタイプはやや強度が劣る面がある。
ほかに、投げ釣り用として、先端が太く投げやすいテーパーラインもある。



ハリの大きさはどれぐらいか
ハリの大きさは魚の大きさ、特に口の大きさにあわせ、つまむと指に隠れてしまうような小さなものから、親指と人指し指で形作ったぐらいの大きなハリまである。

しかも、2つを重ねてみないと大きさの違いがわからないほど、微妙な大きさの差でも作られており、種類ごとに号数がつけられている。数字は大きいほど大きなハリを指すが、たとえば、チヌバリでは6号でも、形の異なるグレバリでは11号に相当するといったように、種類ごとにだいぶ異なる。

また、大きさや種類にあわせて、ハリそのものの大さも違っている。

ハリの種類分け
釣りバリは一見すると、どれもJ字をしているが、その曲がり具合で大きく丸型(伊勢尼型ともいう)、長型(曲型)、角型に分けることができる。さらに細かく見ると、対象魚別に名前がつけられ、形も微妙に異なる。

加えて、部分的にも違いがある。 まず、軸部分の違い。これはエサやオモリのために工夫が凝らされている。チ違いは、ハリとイトの結び方による。大きな対象魚の場合は、ハリにイトを通すなどして抜けにくくするのである。
最も違いがはっきりするのはハリ先。一度口に刺さったら抜けないようカエシがあり、その形態に違いがある。また、ハリ全体をひねっているものもある。

ハリの選び方
ハリは、使用に際して多少の融通がきき、クロダイを釣るならチヌバリと決まっているわけではない。対象魚のほか、釣り場の条件、対象とする大きさ、エサなどによって変わる。

初心者はまず、まわりの人に聞いたり、釣り具店などのアドバイスに従い、徐々に自分の釣りにあったハリを探し出すようにしよう。

ヨリモドシはイトとイトの結具
長いイトを直結するとヨリがかかるので、ヨリモドシを使う。あくまでも仕掛けの邪魔にならないように、ウキ釣りやフカセ釣りなどの軽い仕掛けには、軽くて小さなヨリモドシを使うのが原則。取り外しが便利な点を利用して、ハリスの接続にも使う。

2.用語のまとめ
釣りの仕掛けはイトやハリ、オモリ、ウキや各種接続用の金具などからできている。ここではそれらの基本的なものを説明しておこう。

釣りイトの話
釣りイトはナイロンが中心である。特にハリに近い仕掛けの部分となるとほとんどナイロンの独壇場である。

しかし、ナイロン以外の素材も使われている。比重が重く、沈みがいいフロロカーボンのイトや、船の胴付きイトに使われるテトロンイト、また最近はポリエチレン系のPEと呼ばれるハイテク新素材のイトも盛んに使われるようになっている。

ミチイト
イトとしては最も長い部分で、海では主にリールなどに巻かれている部分である。海用ではリールの巻き上げ能力いっぱいまで巻いておくため、つなぎのない連続した長さのものが必要である。

ハリス
ミチイトに対してハリを結ぶ箇所のイトで、短く使うため、細くて強度のあるものが要求される。

ミキイト海のほうの仕掛けは胴付き仕掛けといって、複数のハリスが付いたものである。この複数のハリスを付ける部分をミキイトと呼ぶ。ミキイトはミツカンなどの接続金具などでそれぞれ結ばれている。

サキイト
ミチイトとハリスとの中間にあるイトで、テトロンイトなどの着色したイトを直接ハリスやミキイトに結ぶと魚に見破られやすいから透明なナイロンのサキイトを使うのである。

ステイト
重たいオモリが、底に引っかかってしまった場合(根掛かりという)強くイトを引くと仕掛け全部を失うおそれがある。これをさけるため、オモリのところだけ少し細い(弱い)イトにして、もし掛かってもそこから切れて仕掛けを助ける役目をする。

ナイロンイト
ひと口にナイロンといっても種類はとても多い。高価で高品質なものから、安価なものまであるが、われわれはその中から適当なものを使い分けていかなければならない。

高価なものほど強度は強いが、あまり長く使うものでは、経済的な理由からもっと安いミチイト専用のイトでいいだろう。ハリを結ぶ付近はハリスといって最も強度のあるものを必要とするので、ハリス専用の高価なイトにする。

テトロン
細いテトロンのファイバーをよって作られている。強く、伸びがないことから船の胴付きイトとして使われる。

フロロカーボン
ナイロンに比べると硬くて腰がある。
水中でもピーンとしていてからまないためハリス、特に海の船釣りや磯で使われる。比重が重く、沈みが速いのと、光の屈折率が水に近いため、魚に見破られにくいという利点がある。

PEイト
ポリエチレン系の素材で作られた新しいイトで、強度があることから、テトロンイトの代わりとなりつつある。伸びがなく吸水性もほとんどない。ナイロンの3倍近い強度があるが、非常に滑りやすく、結節力が弱いため結び方に工夫がいる。

金属イト
アユ用として使われる極細のイトで、ミクロン単位の細さがある。いくつかの種類が出ているが、いずれもキンクといって、金属の折れ曲がりに弱い欠点がある。
また、極太のものでは、イシダイなどを釣るためのワイヤーもある。

接続用金具
釣りの仕掛けは、太さの異なるナイロンやそのほかのイトをさまざまにつないで作る。そのため、各種の接続用の金具を必要とする。

接続用金具の多くは、中間の部分が回転するような構造になっている。この部分が回ることで、エサなどが回っても、イトによりがかからなくするためのものである。このことから、普通、ヨリモドシ(英語でスイべル)ともいわれている。

淡水のルアーなどでも使われるスナップスイベルや、自動ハリス止め付きなど、いずれも、ヨリモドシの機能を発展させたものである。スナップ付きやフック付きのものは、仕掛けなどをワンタッチで付けたりはずしたりできるような配慮もなされている

おもり
エサの付いた仕掛けを所定の水深まで運ぶ重しの役目をするのが、オモリである。淡水で使われる板オモリから、船の深海釣りで使う胴付き型までさまざまである。

一般に川などで使われる小さなオモリはイトに直接はさみつけて(力ミツブシという)使うが、大型(重い)は接続用の金具が付いている。特殊なオモリとして、長い金が一体化してあるテンビン付きオモリがある。これは仕掛けを沈めるとき、イトがからまないようにするためのものである。

ウキ
ウキの役割は魚がエサを喰ったかどうか、すなわちアタリを知ることである。
また、ウキはそれだけではなく、エサを水面から一定の深さに保って、標わせるとか、軽い仕掛けをポイントまで飛ばす役割もする。

ウキは海川用とも非常に多くの種類があるが、大きく分けると丸い玉型のものと長い棒状のものに二分され、それぞれこれから発展した変形のものが各種ある。

大きさも大小さまざまだが、最も大きなブダイウキでは全長が1mもある大きなものになる。

ウキを仕掛けにセットする方法について、ウキゴムによるやり方(この方法は川用に多い)と、ウキ本体を遊動式にして、補助ウキで固定する方法とがある。


ハリの種類はたいへん多く、微妙に形や大きさがちがう。初心者としては自分が行う釣りにどれを使ったらいいのか迷ってしまう。

しかし、この小道具は釣りでは非常に重要なもので、その選択を間違えると、せっかくエサをたらしてそれに角が喰いついてくれているにもかかわらず、釣り上げることができない事態になりかねないのである。ハリの良し悪しが釣果に即影響してくるのである。

ハリの基本形は海用にあるイセアマ型である。ハリの先と軸がほぼ平行で、先がわずかに内側に入った形をしている。この形は海川両方にみられ、ポピュラーなものである。これに対してハリ先が軸(内)側に入ったもの(力イズ型)も多い。

ハリの部分には独特の名称があるから覚えておいてほしい。特に重要なのが、チモト、アゴ(カエシ、モドシ)、軸、ハリ先である。また、ハリ先と軸との間をフトコロと呼び、この間隔がハリの性格を決定する。

一般にハリ先が軸側に傾いていて、フトコロが狭い力イズ型のようなハリのほうが剌さりが良く、早いアワセを必要とする釣りに向いている。また、軸の長いハリはハリをのみ込まれやすい魚、たとえばハゼなどに向いている。

ハリの命はハリ先にある。先が鈍いものは削さりが悪く、アタリがあっても魚の口に刺さることができず、逃がす原因となる。

ハリ先は常にシャープなものでなければならない。ハリ先が鋭いかどうかを調べるには、ハリ先を爪に当てて、クッと刺さるものなら0K、ツルツルと滑るようなものはダメである。

号数と大きさ
針の大きさは号数で決められている。一般に数字の大きいものほどハリの型は大きくなる。ただし、これらは漠然とした基準で、必ずしもすべてのハリに当てはまるわけではなぃ。それぞれのハリごとに決められた号数があるから注意しよう。
ハリの大きさについては、釣れる魚が大型になるにつれてハリも大きなものを選ぶ。

仕掛け
上手扱い方
仕掛けは消耗品である。使っている仕掛けは根掛かりなどによって切れたり、こわれてしまうことが多い。このため、1日釣りを楽しむなら1セットだけでは足りない。予備の仕掛けを数セット以上用意しておく必要がある。

予備の仕掛けは仕掛け巻きに巻き付けておく。仕掛け巻きは仕掛けの種類によってさまざまなものがある。淡水の仕掛けは単純なものが多いから、仕掛け巻きも簡単だが、海の仕掛けでも特にハリ数の多い、胴付き仕掛けなどは市販の仕掛け巻きでは巻ききれない。
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