1.コマセ(まき餌)とは

コマセ(まき餌)の使い過ぎは逆効果!魚をおびき寄せる方法
さまざまな釣りの中には、水中の広範囲にいる魚を一か所に寄せ集めて釣る方法があります。
まず、エサをまいて魚を集めます。公園などの池のコイにパン切れを投げ入れると、たくさん集まってきて競って食べます。あの状態を作っておいて、片っ端から釣るのです。

このまき餌のことを、釣り用語でコマセといいます。主に海釣りで多く使われますが、淡水でも寄せエサとか、まきエサと呼んで使用しています。
昔は米ヌカに少量のミソなどを混ぜ、フライパンで炒って香りを出し、赤土をつなぎに水で練り、ボール状にしたものを使っていました。それを池や川の淀みに投げ込み、魚を集めて釣ったものです。

現在は水で溶くだけの便利な寄せエサ、つまりコマセが袋入りで各種販売されています。コイ釣りだけでなく、オイカワやウグイにも使われます。
一方、堤防や小磯の釣りでは、アミエビやイワシのミンチなどを海水で溶かし、ひしゃくで海面に撒いて、その臭いや濁りで魚を集めます。サヨリやメジナ、ウミタナゴにクロダイ、ボラなどがその対策です。

また、サビキ仕掛けの釣りでも、ネットやプラスチックのカゴ、あるいはオモリと一体化した金網カゴにアミエビなどのコマセを入れ、竿を操作して動かし、拡散させて、小アジや小サパ、イワシなどを釣ります。

アミエビは日本近海でも獲れ、冷凍保存できるので管理も楽。南極産のオキアミとともに、コマセ釣りと呼ぶ船釣りでのイサキやマダイ、イナダ釣りに多用されています。
一方、イワシのミンチもアジやサバ釣りに必須のコマセです。これも船釣りですが、海底近くの魚の泳層でコマセを拡散させ、魚の嘆覚、視角、味覚に訴え、その煙幕の中にエサの付いたハリを漂わせるわけです。
コマセはイワシの他に、サンマのミンチなども使います。

千葉県の勝浦方面にはコマセと同義語のカモシ釣りという伝統釣法があって、マダイやヒラマサなどを狙います。イカダや小船でのクロダイ釣りで使うダンゴも、コマセの一種です。材料はオカラやサナギ粉、米ヌカや赤土などです。
コマセは魚をてっとり早く集める有効な手段ですが、大量に使いすぎると、逆効果になってしまいます。

つまり、魚はコマセで満腹になり、ハリの付いたエサには見向きもしなくなるのです。
そればかりか、魚が食べ切れないコマセは水を汚し、底に堆積して腐敗し、やがては魚の楼み家を奪う場合もあります。
使い過ぎには用心したいものです。



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