釣竿の種類や特徴

さおの区分


サオを購入する前にその簡単な基礎知識をいうと、サオは海用、川用と分かれているが、その前につなぎ方による区分として、振り出し式、並み継ぎ、インロー継ぎなどがあり、また、外観からの区分として、ノべザオ、ガイド付き、中通しサオなどがある。
こうした区分があるのはそれぞれ細かな釣りもののちがいに対応した専門のサオとなっているからだ。

さおの素材
釣りザオの素材は現在はほとんどカーボンでできている。昔はグラスロッドとガラス繊維のものが多かったが、グラスは価格は安いが重さがあり、サオとしての調子もイマイチ出しにくいことから、ごく一部のサオに使われるだけで、ほとんどカーボンになっている。

カーボンロッドは軽くて反発力が強く調子のいいサオが作れる。しかし、高価であることと、比較的もろくて折れやすい、といった欠点もある。また、雷や高圧線に接触することによる感電事故のおそれもある

1.良いさおの見分け方
サオの命は調子である。調子の悪いものは、使い心地が悪いだけでなく、魚がきてもアタリがとりにくく、またアワセがきかずに、せっかくの獲物を逃がす原因ともなる。

もちろん高価なサオほど良くできているのだが、普及品でも今の釣り具はとてもいいものが多い。不良品を見分けるにはまず、伸ばしてみて、変に曲がったものはさける。また、いつまでも振動が抜けないようなサオもパスしよう。強く振ってパッと止めると、サオの振動が穂先の方向にスーッと消えていくものが最高である。

さおの扱い方
最近のサオは軽くするために肉厚を薄くして作ってある。このため、ちょっと注意しないとすぐに折ってしまう。カーボンのサオは強い反発力はあるが、もろく折れやすいという欠点もある。

振り出しザオは必ず穂先のほうから順に抜き出し、しまうときは元のほうから順に入れていく。また、並み継ぎは、穂先のほうから順につなぎ、しまうときは逆に元から入れていく。カーボン素材はもろいと言ったが、傷が付くとそこから折れやすい。これが目に見えないような傷でも折れの原因となるからやっかいである

海釣り用のさお
上物ザオは基本的には振り出しで、長さは5から6m、1号から5号くらいまでの強さのランクがある。数字が大きくなるほど強い調子で、大型用である。クロダイは06~15号、メジナで1~2号、5号はヒラマサや大型のシマアジなどに向いている。2号程度までのサオの号数は、使用するハリス(ハリが付いている周辺のイトのこと)の号数と連動するようだが、これ以上になるとサオの号数よりイトのほうが太くなる傾向にある。

岩礁底にいる大物を釣るためのもので、引きが強い大型の魚に負けないために、強い張りを持たせてある。この点でうわもの上物ザオとは調子、パワーがまったくちがうといっていいだろう。サオは振り出しではなく並み継ぎで、イトを通すガイドの口径も小さい。これは両軸型の大型リールを使うからである。

2. 船ザオの種類と基準
釣り方でサオを変える
いろいろな楽しみ方ができる防波堤釣りには、それぞれの楽しみ方にあわせた道具が必要である。 1本のサオで、ウキを使ったり、ルアーを投げたり、ミャク釣りをしようとするのには無理があるし、アジ、サバからクロダイまでなんでもこれ1本というわけにもいかない。 もちろん、兼用もできるが、基本的には釣り方や対象魚別にサオを選びたい。

防波堤の釣りでは、投げ釣りサビキ釣りウキ釣り、ヘチ釣り、ミャク釣り、ルアー釣りなどがある。そして、投げ釣りには投げザオ、サビキ釣りには磯ザオや投げザオ、ウキ釣りには磯ザオや渓流ザオ、ヘチ釣りにはヘチザオ、ミャク釣りには磯ザオや万能ザオ、ルアー釣りにはルアーザオと、それぞれにあったサオを用意する。

磯ザオ選び
同じ磯ザオでも小物用から大物用まであるなど、最近はねらいにあわせて商品がさらに細分化されていて、初心者は迷うばかりだろう。しかし、考えていても始まらない。予算にあったサオの中から、実際に握ってみて使いやすく感じるものを、 とりあえず買おう。
最初から高級なものはいらない。特に磯ザオなどは、慣れないと穂先が破損しやすいので、安価なもので充分である。まず1本目は、予算を告げて、店の人のアドバイスに従う。
そして、使い込んで自分の好みがわかってきたら、本格的に予算をかけて選べばよいのだ。


投げザオ
投げ釣り専用のサオ。長さ2.7~ 4.5mぐらい。最近は、インターライン(中通し)ザオが目につく。振り出し式は軟らかめ、並継ぎ式は硬めになっており、硬いほど遠投能力に優れるが、扱いにそれなりの技術と体力が必要なので、初心者には少し軟らかめの振り出し式のほうがよい。

落とし込みザオ
ヘチ際をねらう専用ザオ。長さ2.1~ 2.7mぐらいが主流だが、5.3m以上の長ザオが使われることもある。穂先が細く(ソリッドタイプ)、繊細なアタリが取れるようになっているのが大きな特徴。



磯ザオ
ウキ釣りで使われるサオ。メバルやクロダイ、メジナの中小型をねらうなら0.6~ 1号クラス。これよりやや大型のメジナなら2号クラスのサオがよい。長さは5.3mが標準。1.5~ 2号クラスのサオはサビキ釣りにも使える。

前打ちザオ
クロダイのフカセ釣りで防波堤の沖目をねらう時に使われる。長さ5.3mが標準だが、7m以上のサオもある。外通しが多いが、最近は中通しザオも使われるようになってきている。


小物ザオ
ウキ釣りやサビキ釣り、ミャク釣りなどで、小物をねらう時に使用するサオの俗称。アジやウミタナゴ、ハゼ、サヨリ釣りなどに使われる。一般には万能ザオやリールのつかない渓流ザオを指す。長さ4~ 5m前後。ヘラザオを代用してもよい。

ルアーザオ
ルアー釣り専用のサオ。長さやサオの強さはいろいろある。強めのサオはスズキなどに使われるシーバスロッドで、小型魚には、トラウト用のロッドがよい。足場の高い所や悪い所は長めがよいが、湾奥や運河は短ザオで充分である。

浅場用
ハゼ、キス、力レイからメバル、タイなど魚種は豊富である。オモリ負荷も30号以下であるから、穂先の比較的柔らかいもので、角の喰込みを良くしたものが多い。一般船ザオは水深100m前後くらいまでの船ザオもある。オモリ負荷も当然100号くらいである。

船釣りの一般的な水深はこの程度で、これより深くなると深海の釣りになる。タイを中心に船から釣れる魚の大半はこの深さの所にいる。サオとしての、汎用性も高い。深海ザオオモリか200とか300号といった重いオモリを使うが、300号で水深700mくらいまではねらえる。キンメダイ、アコウダイ、ムツなど、深場の釣りのときに使う。

3m以内の短いもので、調子はあまり問題にされない。オモリ負荷と、丈夫さが問われるトローリングロッド。ほかの船ザオとちがって使用するイトの強さ(細さ) ポンドポンドにより30lb、501bという具合に分けられている。この基準は国際的なものである。

インターラインロッド
最近急速に開発された新しいタイプの船ザオで、ガイドがなく、イトはサオの中を通るため、ガイドにイトがからむことがない。

投げザオ ふか遠投性能が重要で、オモリの負荷と遠投性によってランクが分かれている。最近はガイドのないインターラインロッドがはやりつつある。


川釣り用のさお
昔の川のサオはほとんどこのタイプであった。言い換えれば、このタイプは川の釣りならたいていは代用がきく万能ザオといえる。それだけにまた、もっと細かなテクニックを使った専門的な釣りをする人にはもの足りないともいえる。万人に向くものはまた、すべてのものに向かない。70点は取れても90点、100点は取れないのである。しかし、さしあたって川の釣りとはどんなものか試してみる程度の人なら、このタイプで十分である。

ヤマメ、イワナ、ニジマスなどを釣るのに向いたサオである。先端部がよく曲がり、胴の部分に張りのある、いわゆる先調子のものが良く、長さは5~6m、重さ160g以内くらいのものが使いやすい。片手で操作するため、これ以上重たいと使いづらいからだ。

ヘラザオ
へラブナを釣るための専用ザオで、非常に細分化されている。
素材もカーポンだけでなく、日本古来の伝統素材である竹を使った高価なものもある。本格的にヘラ釣りをするなら釣り場に応じてさまざまな長さのサオをそろえる必要があるが、釣り堀で気軽にやるなら15尺(45m、ヘラブナ釣りの場合、サオの長さは尺単位でいう)以内の短いものでいいだろう。

アユザオ最低でも8m、普通は9~10mという長いサオを使う。限界に近い長さのため、サオの性能のちがいがはっきりと出てしまう。性能の悪いサオは重く、胴のふるえがなかなか取れない。アユ釣りはサオ以外の装備もけっこうたいへんなので、サオをそろえるときは中途半端なものはさけることも1つの方法である。

ルアー
ロッドルアーで釣るためのサオである。長さ2m前後で、リールをセットして使うので、イトを通すガイドが付いている。使うリールによってスピニング用と両軸のべイトキャスティング用とがある。最初はスピニング用から入門するのがベストだ。

フライロッド
フライ、すなわち毛バリを使って釣るためのロッドである。8フイート(24m)前後のもので、リールはグリップより後ろ側に付ける。そのほかのサオコイ、レンギョ、ソウギョなど、淡水にいる巨大な魚はノベザオでは上げられない。太いイトにリールを付けて、やり取りしながら上げるので、大物にもたえられる海のサオが使われる。
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