1.魚を釣って水槽で飼ってみると性格が違って面白い
魚が釣れたら、飼って観察してみよう。魚の性格にもいろいろあって、物陰に隠れて出てこないやつもいれば、ほかを押しのけてでもエサを食べるやつもいる。そんな様子を眺めていると、魚がもっと身近に思えてくるだろう。

初めは淡水の小魚がおすすめ。海の魚は海水の管理が大変だし、大きな魚には大きな水槽が必要。タナゴやモロコなどの小魚なら、小さい水槽でも飼える。水質の変化に強い丈夫な魚なら長期間の飼育も楽だ。

ブルーギルなどは強い魚の典型だが、エサをやっているとどんどん成長するので、初めから大きな水槽を使うか、数を少なくして飼うようにしたい。子供たちに人気のブラックバスも、大きくなると90cm水槽でないと窮屈になる。魚食性だからエサの確保もけっこう大変だ。

必要なものは水槽と、ろ過器。水槽は魚に合わせて大きさを決める必要があるが、小魚4~5匹なら45cm水槽でもなんとかなる。大きく育ったときのことを考えると、60cm水槽がほしいところだ。ろ過器には上部式と底面式があるが、手入れしやすいのは水槽の上にセットする上部式。水槽のサイズに合ったものを手に入れよう。

そのほか、水槽の中のレイアウトをするのに砂や小石、流木、水草などがあるといい。観賞魚店で売られてもいるが、釣った場所の近くで採集して、ポイントの様子を再現してみるのも面白い。水槽をセットしたら釣りに出かける。

初めから持ち帰って飼うのが目的の釣りには、ブク(エアレーター)付きバケツを持っていこう。温度変化に弱い魚は水をはったクーラーに入れるといい。持ち帰ってもすぐには水槽に入れず、ビニール袋に現場の水を満たして魚を入れ、その袋ごと水槽に浮かせて温度になじませる。30分ほどたったら水槽に放そう。

初めは警戒して、水槽の端に固まっているだろうが、そのうち慣れてきてエサも口にするはずだ。水の交換は、強い魚ならひと月に1回程度でいいだろう。1度に全部換えずに、1/3くらい入れ換える。魚は急な水質変化に弱いのだ。

魚を飼うことは命を育てること。責任をもって面倒をみて、飼いきれなくなったからといって近所の池に放流するようなことは避けてほしい。

すでにその池に同じ種がいるとわかっているのならともかく、無責任な放流は生態系を壊すことにもなりかねない。特に繁殖力が強いブラックバスやブルーギルなどは、その危険性が高い。寿命がつきるまで飼うか、釣った同じポイントに放してあげるのが正しいやり方だ。

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