釣りを楽しむキャンプ

1.釣りを楽しむキャンプ


釣りを主目的にしたキャンプならば、道具を積んだ車で移動するだろうから、駐車場が確保されているキャンプ場を探すのがいいかもしれない。

いまは、テントを持っていない人でもレンタルできたり、バンガローに泊まれるキャンプ場もあります。キャンプの道具がなくても、まずはレンタルで楽しむことだってできるはずです。

ほとんどのキャンプ場は空いていれば、予約がなくても使わせてくれるけれど、シーズンなどは混雑しているので、あらかじめ予約しておいたほうがいい。時期によっては閉鎖されていることもあるので注意しましょう。

また、予約をするときにキャンプ場の設備について聞いておくことも重要です。駐車場があるかどうか、炊事場、トイレなどの設備があるかどうか、直火を使えるキャンプ場ならば、燃料になる薪・炭などが現地で調達できるかどうかも聞いておきましよう。

それではキャンプに最低限持っていきたい道具を紹介します。

2.テントについて
テントの種類
キャンプの楽しみといえば、なんといってもテントで寝泊まりすること。バンガローもそれなりにいいけれど、せっかくならばテントのほうが、自然をより身近に感じられるからです。
テントにはいろいろな種類があるけれど、主流は「ロッジ型」と「ドーム型」です。
「ロッジ型」は家の形をしたテントでゆったりとして長期滞在に適したテント。前室と寝室に分かれているものもあります。比較的重たくて、設営に時間がかかります。

「ドーム型」は軽量でコンパクトにできているのが特徴。ロッジ型に比べると高さや居住スペースは劣っているけれど、設営が簡単で、短期キャンプが多い日本では人気が高いようです。

キャンプの初心者にすすめたいのはやはりこのドーム型。組み立てるのが簡単だということが一番のポイントで、おまけに風にも雨にも強いし、力学的にも強い。コンパクトで無駄なコーナーがないのもいいんです。

コンロ
アウトドアでは、かまどを作って薪や炭で料理するのが基本だと思うけれど、コンロはやはり便利な調理器具です。コンロにはガス式、ガソリン式のものがありますが、操作性からいうとガス式、火力の強さではガソリン式ということになります。

ガス式のコンロは燃料にブタンガスの専用カートリッジを使います。自動点火装置もついていて操作は簡単。ただ、風や低温に弱く、火力もガソリン式に比べるとやや落ちる。

ガソリン式のコンロの燃料はホワイトガソリンで火力が強く、風、低温にも強い。ガス式に比べると、操作はちょっとむずかしいけれど、慣れれば問題ないでしょう。

ガス式、ガソリン式の火目がシングル、ツインのものがあるけれど、家族で使うならば2つの火が使えたほうがいい。ただ3つ以上はほとんど意味がないので、選ばないほうが無難かもしれません。

ランタン
照明に使うランタンは、テントでのキャンプには必須の道具。ランタンにもガス式とガソリン式があって、機能的にはほとんど変わらないけれど、やはりガス式のほうが操作は簡単です。
明るさは80~100ワット程度で微調整ができるものを選びたい。

ここで注意しておきたいのは、コンロとランタンは同じ燃料のものを選ぶことです。わざわざ2種類の燃料を用意するのは無駄だし、ガス式ならば同じカートリッジを使えるものにするといいでしょう。

燃料は意外と使うものなので、必ず予備の燃料を持っていくことが大事です。ランタンの光源に使う布でできたマントルもこわれやすいので、予備を用意しておいたほうがいいでしょう。

ロープ
アウトドアにはロープは必要不可欠なものです。
キャンプに行くと、まず第一にレスキューロープの結び方を教えることにしています。ロープにこぶをいくつも作る結び方を覚えておけば、ロープ1本で高い所から降りることができるからです。

基本的なロープの結び方をいくつか覚えておけば、本に登ったり、いろいろなものを結んで丸太のブランコなど、けっこう大がかりな遊び道具を作ることもできます。
ロープのテクニックは、火の起こし方とならんでアウトドアスポーツの基本といえるので、ぜひマスターしてください

ナイフとナタ
アウトドアで遊ぶなら、ロープを切ったり、本をけずったりするためにナイフやナタを持っていきましょう。登山用のナタを持っていくことをすすめています。最近は子ども用の小さいナタも出ているので、子どもにも持たせたい。ナイフは折り畳み式のフォールディングナイフがいいでしょう。

ナタやナイフを持つときの注意を一つ。腰にナイフを下げるときは、お尻のほうに下げるようにすること。そしてなるべく後ろから抜くようにすることの前のほうに下げていると、ころんだときに、腿をさしてしまう危険があるからなんです。

また、ナタやナイフを使うときは、軍手をしてはいけない。すっぽぬけて事故につながることがあるからです。当たり前のことだけれど、刃物を使うのだから、けがをしないように細心の注意を忘れないではしい。ナタもナイフも正しい使い方をすれば決して危険なものではないんです。
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