1.カラー魚拓をとろう!記録に残す手順や準備する道具などを解説
釣った魚の記録を残す方法としては、やはり写真がポピュラーです。その場ですぐに撮ってしまえばリリースすることもできるので、手軽だし、魚にも優しい方法です。
でも、バチッとした写真を一瞬で撮るのは、意外と難しいです。それに、見たままにしか写らないから、芸術性を発揮しづらい。
そこで、ぜひトライしてほしいのが魚拓です。子供といっしょに作る楽しみも味わえます。
最近はスマートフォンやデジタルカメラで
撮影した魚の写真をキレイに加工してデジタルの魚拓を作成することができます。
デジタルのメリットは長く保存できることや墨で手が汚れないことがあります。サイズにもよりますが、2500円ぐらいから作れるようです。
一般的な魚拓に話を戻すと、魚拓には、
魚体に直接、墨を塗って型をとる直接法と、魚の上に紙を載せて、その上から絵の具をこすりつける間接法があります。
間接法のほうが失敗が少なく、やり直しもきき、色づけできるのでおすすめだ。手早く作業すれば、魚拓をとったあとの魚も食べられないことはない。
必要なものは和紙、絵の具、絵の具を打つタンポ、霧吹き、スポンジ、吸い取り紙、魚を固定するための薄い発泡スチロール板、目を描き入れる筆。和紙は画仙紙と呼ばれる、丈夫なものがよく、絵の具は油性か、水性でもにじまないタイプのものを選ぼう。ほかに水気を拭き取るためのちり紙やタオルなどを用意しておく。
魚はウロコの大きいもののほうが、魚拓にしたときにきれいにできる。また、幅のあまりない魚のほうが、すわりがよくて作業しやすい。淡水魚ではヘラブナ、海の魚ではクロダイやウミタナゴなどが魚拓にしやすい。
魚拓にする魚が決まったら、まず表面に付いたヌメリを取る。塩でこすって洗い流そう。ヌメリが取れたら、発泡スチロールの板を魚の形に合わせて切り抜き、その中に固定する。ヒレはハリス付きの小さな釣りバリで広げた状態にして固定しておく。
上に和紙を載せて霧吹きで湿らせ、スポンジで伸ばして魚に密着させたら、いよいよタンポを打つ。実際の魚の色に合わせながら、薄い色から打っていこう。
薄い黄色や青を全体にまんべんなく打ってからほかの色をかぶせると、色に深みが出る。輪郭の部分は吸い取り紙などで外側を隠しながら打つといい。
色は魚の実際の色に合わせるのが基本だが、好きな色を使っても面白い。
緑色のマダイやピンク色のニジマス、なんていうのもいいかもしれない。こうやって自分の芸術性を発揮できるのも間接法のカラー魚拓の魅力なのだ。
打ち終わったら、もういちど霧吹きで全体を湿らせて和紙をはがす。そのまま平らな場所に置いておけば、シワもきれいにとれる。最後に筆で目を描き、魚の名前と釣った場所、日時、自分の名前を書いて出来上がり。
消毒液を霧吹きで吹いておくと、カビの発生を防いで長期保存できる。
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