1.マブナ釣りはすべての基本が凝縮しているので覚えれば応用できる


だれでもすぐに楽しめて、奥が深くて飽きない。マブナ釣りはそんな釣りだ。フナに始まりフナに終わるといわれるゆえんである。

ビギナーでも簡単にはじめられるのは仕掛けも釣り方もいたってシンプルなためで、釣りがまったく初めての人や子供でも扱いやすい。

またウキの下にオモリ、エサと続く仕掛けの構成や、ウキの動きでアワせて魚をかける釣り方など、マブナ釣りにはすべての釣りに共通する基本が凝縮されている。

こうした点に加え、釣り場が身近にあること、春夏秋冬、季節を選ばず楽しめるといったことからも釣り入門には最適だ。マブナ釣りで釣りのコツをつかんでしまえば、ほかのどんな釣りもそのバリエーションにすぎず、臆することなく挑戦できるはずだ。

釣る季節によって、マブナが好む場所は変化します。例えば、冬から春にかけて水温が上昇してくると、深場から浅場へと移動してきますし、反対に水温が下がる時期を迎えると、次第に深みへと戻っていくサイクルの繰り返しです。
しかし、どのシーズンにも共通しているのが、マブナは身を隠せる障害物周りが大好きという点です。水底に凹凸があるところや支流、細流の合流点、アシや水草の周り、舟だまり、クイ周りなどが好ポイントになっています。


仕掛け・エサ
釣り場の規模によって、2.1~5.3mの振り出し竿の中から、好適な長さを選んで使ってください。
仕掛けの使い分けは、ポイントを歩きながら探り釣りを行うにはシモリウキ仕掛けがよく、一カ所に落ち着いて釣る場合や流れのある川なら立ちウキ仕掛けがいいでしょう。

なお、シモリウキ仕掛けは浮力負けしてウキ全体が沈むくらいの、重めのオモリ調節を行います。
エサには普通、赤虫とミミズの2種類を用意すれば、まず大丈夫です。ほかに練りエサもよく、汽水域の河口付近ではゴカイなども食べます。

2.釣り方のコツ
マブナは水底の泥の中にある食べ物をあさりながら生活しているため、ハリに付けたエサが水底になくては釣れません。
シモリウキ仕掛けはともかく、立ちウキ仕掛けの場合にはウキ下を調節して、しっかりと底ダチを確認してください。
ほとんど流れがない止水の釣り場でしたら、数十mずつ仕掛けを動かしては止め、動かしては止めの繰り返しで、マブナの食いを誘ってやるのがテクニックです。

アタリは、モヤモヤッとかフラフラッとウキを消し込んでいくことが多いほか、スウーッとウキが横に走ったり、フワーッとウキを食い上げたりと多種多彩。でも、見逃すほど細かなアタリは少ないですから、ウキの変化を感じたら合わせてみてください。

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