1.渓流でアマゴを釣る方法や特徴・注意点など
渓流をさらに下ってくると、アマゴが棲息するようになります。源流のまたげるような川から、ああ、これは川だなと思えるようになったところ、川幅がちょっと太くなったところというか、中流の上流といえる場所です。
そういう場所にはイワナとアマゴが混生しています。岩にはイワナ、流れにはアマゴがいるわけです。強い水の中にいるアマゴは「渓流の女王」といわれ、パーマークという丸いマークがついています。
赤い斑点のある赤点アマゴというのもいて、されいな魚なんです。ただし顔は体高(おなかから背中の高さ)の高い、うすくて、檸猛な顔。イワナは蛇系の顔をしているんですが、アマゴは気高い、まるでSMの女王(?)のような顔をしています。
アマゴを釣るにはちょうちん釣りなんかはまったく通用しなくて、上流から流してこなくてはいけません。
鳥の羽をちょっとつけた目印でアタリをとったり、糸のたるみを作らないようにうまく流してくれば、サオ先でアタリがきたりします。アマゴはすごくすばやい魚だから、糸の不思議な動きでアタリを見なくてはいけないのです。
手応えではなく、きちんと見ていなアマゴを釣るときのサオは、川幅が広いということだけでなく、こちらの動きをできるだけさとられないようにするために4~5メートルから10メートルぐらいの長いサオを使います。
餌は、雨が降って川がちょっとにごっているようなときは、ミミズを使うとよく釣れるんですが、コンスタントに釣りやすいのは川虫です。ブドウムシ、イクラも最近の流行りです。
基本的にオモリとか、目印、ウキはつけません。自然な流れ方をさせるのがいいのだけれど、オモリをつけないと表面だけを流れてしまうことがあります。下降水流、水が巻き込んでいるところに自然の餌を流してやるのがいいんです。
それができれば
オモリはいりません。オモリがついていると、どうしても不自然な動きになってしまう。そうすると魚に無視されてしまうんです。「はなくそ」といわれている小さいカミツプシを使うぐらいですね。オモリをつけるのは水流が強いところぐらいです。
2.糸を切られないように注意
イワナがいて、アマゴもいると、そのあたりからニジマスもまざってくるでしょう。アマゴにしろ、ニジマスにしろ、引きが強くて水の中をビューンと走りますから、走ったときに糸が切れてしまうことがあります。
サオ先を上手に使わないと、糸に無理がかかります。だからうまくサオをしならせなければいけないんです。サオをしならせるためには、つねにサオとハリスの角度が90度になるようにします。
体を回転させながらサオを横にしたり、縦にして角度を90度に保つようにするんです。魚をバチャンと跳ねさせると、魚が跳び上がって落ちるスピードで糸が切れてしまうこともあります。なるべく魚を空中に跳ねさせないようにする。それと同時に、水流に逆らうとものすごい力がかかります。
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