1.アナゴ
・地方名/ホシアナゴ、ハモ、ホンアナゴ、ハカリメ、メシロ、メバチ、ドテダオシなど
・分布/北海道南部以南
・釣り場/防波堤砂浜、沖、内湾
特徴
通常アナゴと呼ばれるが正式名称はマアナゴといわれる。体形はウナギに以ていて細長く、体色は薄褐色で側線に白斑が1列に並んでいる。背ビレと尾ビレは体に沿ってあるが腹ビレはなく、鱗もない。
体長は約40~60cmになる。内湾や沿岸(浅場から約200m)の砂泥底に生息して日中は頭部だけを出して穴の中にいるが夜になると活動を始める夜行性でエビ、カニなどの甲殻類やゴカイ、青イソメ、小魚などを捕食する。
日中でも潮に濁りが入った時は防波堤や内湾で釣れるが夜釣りに分があるし船釣りが主流である。アナゴ科にはゴテンアナゴとクロアナゴがいる。ゴテンアナゴは体側に白斑がなく、眼の後方に2個の黒斑があるのが特徴。
名前の由来は2個の黒斑が御殿に仕える官女の眉に以ていることから付けられた。マアナゴの外道として釣れる。クロアナゴは体色が黒褐色で全長が最大で約1.4mにもなる。アナゴは捌き方に多少のコツはいるが、ウナギほど脂が少なくさっぱりしているので天ぷら、寿し種、蒲焼き、炒め物、揚げ物などにされる。
2.釣り方
アナゴの釣り方は夜の防波堤内湾からの投げ釣りやぶつこみ釣りが主流である。投げ釣りやぶつこみ釣りは、集魚性のあるケミカルライトなどを付け、カケアガリや変化のある所に仕掛けを投入し置き竿にするとよい。
ただし、たまに食っているかリールを巻いて確認をしたい。エサは青イソメかサンマやサバの切り身を使用するとよい。船釣りは15~20号ほどのヅリガネオモリなどに約6~10cmのハリスにウナギバリか丸セイゴバリを使用し、ハリの上に集魚性のある蛍光玉や夜行パイプなどを付けるとよい。
竿は先調子のシャクリ竿かベテラン向きの手バネ竿がアナゴの繊細なアタリがわかる。エサは青イソメを使用し、長く垂らさずハリにこき上げて約2~3cmの長さにする。竿先を上下に小刻みに動かし(小突き)オモリで海底をたたいてアナゴに興味をもたせる。
この動作の回数が釣果を決めるといっても過言ではない。アタリは仕掛けが重く感じるモターッとしたものやコツンとしたアタリが多いので小突きながらも聞き合わせてみたい。
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