1.ハゼ(鯊)
地方で違う魚名の呼び方
クソハゼ(長崎・大村湾)
カジカ(宮城)
フユハゼ(浜名湖)
釣れる大きさの平均7~22cm
夏休みに入る頃から釣れ始めるのがハゼです。あまりにも簡単に釣れるので、ハゼに気の毒な表現もされますが、本当に上手な人は何百尾と釣るのがハセ釣りなのです。
砂泥底にへばりつくように生息し、堤防近くの淡水と海水の入りまじった汽水域、さらには川のかなり上流までのぼります。初秋になると、岸壁はハゼ釣りの人たちで大にぎわいになる人気です。
生まれたての小さなハセを『デキハゼ』、寒くなって海の深場へおりた15cm以上のハゼを『ケタハゼ』『ヒネハゼ』と呼びます。
特徴
ハゼ科のハゼはたくさんいるが、ここで紹介するのは、ハゼの中でも一番おいしいマハゼ・食性がどん欲なだめ釣りやすく、釣り人に親しまれている。天ぷらダネには最高の味。
習性
川で成長したハゼが、静かな内湾、河口に集まる頃がハゼ釣りの最高シーズンで、「彼岸のハゼは病に効く」のことわざもある。
砂泥底を好み、礫近くには大型が居付くのでそこをねらうとよい。
2.釣り期で異なる竿選び
堤防や河口近くに寄り集まっている頃のハゼは、短い竿でも間に合いますが、寒さが加わって深みに落ちていくと、普通の竿ではねらえません。
ハゼ釣りにも、初期(初夏~盛夏)、盛期(初秋~初冬)、終期(冬)という釣り期があります。
初期は、堤防近くに寄っているので遠くをねらう必要がなく、3~4mの手軽なノベ竿でまに合います。道糸が竿の中を通る、中通し竿と呼ぶハゼ釣り専用の竿もあります。
終期になると、リール釣りにはかないません。
この頃のハゼは初期、盛期と比較するとかなり生意気になり、エサを選ぶようになるので、釣果は激減します。その反面、型がグッとよくなり、釣りのおもしろさも加わります。3m前後のやわらかく軽い竿で、チョッと投げれば釣れます。2、3本竿を並べて釣ってもよいでしょう。
ハゼ調理方法
デキハゼはから揚げが一番で、軽く塩を振って
食べるとおいしいものです。大きいハゼは、なんといっても天ぷらでしょう。大ハゼは刺し身がよく、三枚におろして身を縦に細長く切り、糸作りにしてわさびじょうゆで食べるのが最高です。寒期のハゼは、甘露煮も美味です。
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