公園の池などに生息するテナガエビのつり方や仕掛けなどを解説
・地方名/カワエビ、ガラエビ、ダツマエビなど
・分布/本州、四国、九州
・釣り場/湖沼、池、河川の下流.中流、河口域など
1.特徴
第2胸脚(はさみ脚)が名のごとく体長の1.5~2倍近くもあるのが特徴。体長はこのはさみ脚を入れて最大で9cmにもなる。体色は生息地によって若干異なり、暗緑褐色や黄褐色のものがいる。湖沼、池のアシや岸よりの水草周辺、捨て石周りにいる。
河川の緩やかな下流、中流、河口域の護岸、テトラポッド、捨て石、杭周辺に生息し水生昆虫、小魚、ミミズなと、を捕食している。空揚げにして塩をふって食べると美味しい。
2.釣り方
短かめの渓流竿にエビバリを使用してミミズやアカムシをエサで狙う。ミャク釣りでもよいが玉ウキやシモリウキを使うとアタリが明確に出るので子供でも簡単に釣れる。釣りシーズンは5~8月になり曇りの方がよく釣れる。
テトラポッドの間や捨て石の間をよく見るとはさみ脚が出ているのがわかるのでその間にエサを静かに落としてやればよい。はさみ足でエサをつかみ自分のすみかに運ぶ習性があるのでアタリがあってもしばらく上げないこと。
ウキが横に走ったり、沈んだ時がエサを運んでいるのでウキが静止するまで待ってから静かに仕掛けを上げてエビが付いていたら玉網ですくうとよい。
テナガエビは、文字どおりはさみ脚といわれる手が長いエビ。
オスは、脚を含めた全長が20cm以上に育つものもいる。棲息域は、上に平野部の中・下流域や野池などだが、ふだん何気なく散歩をしている公園の池でも釣れる場所は多い。
釣期は春から秋で、特に産卵を控えた梅雨のころは、岸辺近くにまで寄ってくるので、とても釣りやすくなる。テナガエビは基本的に、障害物に身を潜めてエサを狙うため、杭や水草のまわりやゴミが沈んでいる場所、捨て石周辺などが絶好のポイントになる。
釣り場でテナガエビを専門に狙っている人がいたら、釣れるポイントを教えてもらうのもいいだろう。
釣れたテナガエビは水槽で飼ってみるのも楽しいし、水のきれいな場所で釣れたものなら、ビールのつまみにすることもできる。ウキの微妙な変化を読みとって、いかに確実にエサをくわえさせるかという駆け引きも、ほかの魚釣りでは味わえないもの。晴れた休日、子供たちと一緒にテナガエビ釣りに興じるのも悪くないものだ。
テナガエビ釣り用のサオには、1~2m程度ののべザオを2~3本用意しよう。材質は、竹かグラスで十分だ。というよりも、へたにカーボン製などを使うと問題がある。
仕掛け作りでは、まずハリスの長さに注息したい。基本的にオモリをベタ底に着ける釣りになるので、ハリスはできるだけ短くしたほうがアタリが明確にとれるし、何よりもエビに仕掛けをもっていかれる心配が少なくなるのだ。また、ハリは専用バリを使うと、より釣果が上がる。ウキは小さめを使おう。
さて、いよいよ釣り方だ。
テナガエビは基本的に自分のテリトリーをもっていて、そのエリア内にエサがやってくるのを待っている。
つまり、範囲にエサを探し回ることはあまりしないので、いろいろなポイントを探ることが大切になる。サオを数本用意するのはこのためなのだ。
テナガエビはエサを発見するとすかさず歩み寄って、その脚でエサをつかみ、巣に戻ってからゆっくりとエサをくわえ込む習性がある。
この一連の動作は、ウキの移動や沈み方で把握することができるのだが、実際の釣りでは、ある程度ウキが動いたら「聞きアワセ」をしてみることが最大のポイントになる。
これは、
仕掛けを巣に持ち込まれるのを防ぐだけでなく、エサが逃げないようにエビがあわてて飲み込もうとするのを促す高度なテクニックでもあるのだ。ただし、このときあまり反発力のあるカーポンザオなどを使っていると、飲み込みを妨げてしまうことになる。
これで、サオに柔らかい竹製やグラス製を使う理由がおわかりいただけただろう。なお、一度エビの重みをサオ先に感じてハリがかりしなかった場合でも、再度同じ場所に仕掛けを下ろして待つことが肝心。エビはきっとまた、エサを巣に持ち込もうとするはずだ。
エサはキジや赤虫を使う人が多いが、キジの場合は、短く切ってからハリに刺すことが大切。タラシがあまり長くなると、エビの口にハリがかりしにくくなるのだ。
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