池などで警戒心の強いライギョを釣る方法や特徴・注意点など
生態と習性・地方名/タイワンドジョウ、コクギョ、サギ、カムルチーなど
・分布/日本各地
・釣り場/湖沼、池、河川の下流、中流
正式名はカムルチーと呼ばれるが多くの人はライギョ(カルムチー、タイワンドジョウとも)というのでここではライギョで紹介する。1923年に朝鮮半島から移入されたといわれている。体側に2列の暗色斑が各すうあり、背ビレの鰭条数が45本以上、尾ビレが30本以上ある。
体長は最大で1m以上にもなるがよく釣れてくるのは30~40cmのものが多い。湖沼、池、河川の下流・中流域のよどみや泥底に多く生息し、小魚、カエルなどを捕食している。近年では減少して、めったに見ることができなくなっている。
近縁種にタイワンドショウがいるが体側の暗色斑が3列で背ビレ、尾ビレの鰭条数が少ないことから区別することができる。体長は最大でも60cm前後にしかならない。
このタイワンドジョウは1906年(明治39年)に台湾から移入されたといわれる。身が締まり揚げものなどで食べられるがライギョには有鰊顎口虫といわれる寄生虫がついている場合が多いので生食は避け、加熱をきっちりすること。
2種いるライギョ
ライギョはスズキロタイワンドジョウ科の魚である。
ひと口にライギョでまとめているが、日本にはタイワンドジョウとカムルチーの2種がいる。
タイワンドジョウは台湾から食用として移入された魚で、体長が70cmほどになり、カムルチーよりやや小型である。
カムルチーは朝鮮半島を経て日本に移入され、タイワンドジョウより冷水に強く、形も最大1mになる。
両魚とも普段は水深が浅い水底にいて、空気呼吸のために時々水面に浮上する。産卵期は夏。
性格は貪食狂暴で、魚以外にカエル、ヤモリ、サンショウウオも食べる。
仕かけ
スイレンやハスが密生しているところやアシの中などヘビーなカバーを攻めるのだから頑丈なタックルが必要になる。
ロッド、リールはスピニングタックルでもいいが、ヘビーなカバーとパワフルな魚が相手なのだから、ベイトタックルの方がより適切である。
それも7~8フィートのダブルハンドロッドに中型のベイトリールならいうことはない。ラインはブレイテッドラインの8~12lbだ。ライギョの活性が高くて食欲が旺盛な5~10、沼や池にカエルが多い。この時期の主食はカエルである。ルアーもカエルをイミテートしたフロッグが抜群。他ではTWプラグやミノープラグも効果十分である。
ライギョのいるところ
池や沼の埋め立てで棲み家を追われ、近年数が大幅に減っているライギョ。ポイント云々の前にまず、そのフィールドにライギョが棲んでいるかどうかを見分けなければならない。まずライギョが棲息するフィールドは、水深が1m前後で水草が多いことが条件。
ライギョがいれば時々バフバフと空気呼吸をする音、あるいはカエルなどを襲って食べる音がする。
また泡がプツプツ出たり、風がないのに水草がゆれる、あるいは追い波が起こるのはライギョがいる証明。
時には静かな日中にライギョがポエーッと浮いていたりもする。
釣りのポイントは水草が多いところの障害物周りである。
オープンウォーター
オープンウォーターは立木群などの障害物が水面上にない開けたフィールドである。障害物が少ないので岸辺の雑草の茂みや岸周り、岩、あるいはワンドがねらいになる。
根がかりが少ないので使うルアーはかなり自由で、フロッグなどソフトベイトの他にTWやミノーもOK。ストライクのとり方ライギョがアタックしてきても一気に合わせてはいけない。ライギョは直接ルアーに飛びつかないで、鼻でつっついたり、尾ではたいたりする。それから近くに隠れて獲物の様子を観察し、安全を確認してから出てきて食べる。だから尾ではたいてもそのままにし、次の動きで合わす。
ライギョの引きは強烈でルアー愛好者を熱くさせる。カエルの形をしたフロッグやダイビングミノー、ポッパー、グラブ、トップウォータープラグを使用する。ライギョは水草の周辺に生息しているのでおびきよせるためにアクションを大きくし、ルアーで音をたてるのも効果的である。
日中よりも朝・タマズメが捕食活動が活発になるのでその時間帯を攻めるとよい。他には生きたカエルを使用したポカン釣りがある。ハリを尻から背中に出し、足を結んだカエルを水草の間に投げ入れ、バシャバシャとまるでカエルが水草の上を跳びはねているかのようにしてライギョをおびきよせて釣る。
現在日本に生息するライギョ(ライギョ科)は、台湾から入ってきたタイワンドジョウと、朝鮮半島から入って来たカムルチーの2種類。
体形と斑紋が若干違うが、区別として黄色みが強く、ウロコが大きいのがタイワンドジョウ。
生息場所は水田地帯の野池やダメ池、用水路など。アシなどの水生植物が生えた所や障害物の周りなどを好む。
生きた小動物ならなんでもといってよいほどの貧欲さを示す。小魚やエビはもちろん、水生昆虫、カエルなども好んで食べる。
いかめしい魚体に似合わず、物音や人影などにはかなり敏感で、警戒心が強い。縄張りを作る習性があり、移動はあまりしない。
シーズン
水温の変化には強い魚だが、本来温水性のため冬期には活性が低い。
スネークヘッドの異名をもつライギョのパワーを楽しむには、やはり水草の生え茂る5月から10月ぐらいまでがベスト。この時期は水面の障害物に負けずに攻めるヘビーカバーゲームの名に恥じぬ、力強いファイトが楽しめる。
ルアー選びのABC
リリーパッド、ウイードベッドなどのポイントが主体となるライギョ釣りでは、ウイードレス効果が高いフロッグ系のルアーが威力を発揮する。カラーやサイズは自分の好みで選んでみよう。
フィールドテクニック
ライギョは神経質なので、必ず身を隠せる障害物に身を置く。
水面にハスなどの葉が広がっているリリーパッドで、は、そのポイントや切れ目の下、アシが生えている所ではアシ際が好ポイントとなる。
ルアーアクション
ヘピーカバーの中をねらうこの釣りは、正確なポイントへの
キャスティングが大切となる。
キャスト後はラインを張り、波紋が消えるまでようすを見る。アタリがないようならロッドティップでアクションをつけ、誘いをかけながら探りを入れるように引いてくる。
この時、いつライギョがヒットしてもいいように、ラインは必ず張りながら引き、アワセの体勢を整えておくこと。
水中からポコッと飛び出しルアーに襲いかかったらワンテンポおき、思いっきりアワセること。小型はいっきに引き抜けるが、大型はファイトが弱まったらポンピングで寄せ、早めにタモなどで取り込むようにする。
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